きっと、いつかの物語

現実と妄想をごちゃごちゃに

切り捨てて良い欲望

「私ね、結構めんどくさいよ。誰かが話しかけてきたらウザいってキレるし逆に来なかったら来なかったでなんで来ねえんだよ!ってキレてその人とは一生バイバイだもん。」このように目の前の女性が話すのを私は聞いていた。正確に言えば、聞いているフリをしていた。彼女はクラスメートであり、かつて私が大切にしたいと思っていた人であった。しかし私はもう彼女のことを大切にしたいとは思っていない。「好きな人には私のことずっと考えててほしいし、私のことでずっと悩んでてほしいもん。」と言うところの彼女の、この手の話はこれで4回目だ。そして今彼女がこの話をするのは最近の私が冷たいから、"これ以上私を良い気持ちにさせてくれないんだったら関係を切るよ"といった警告なんだろう。彼女はこう言えば私が自分の意のままに動くと思っている。それは以前の私がhttp://papipupepo.hatenadiary.com/entry/2017/03/20/100218:title他人の欲望を読み取り、自分の感情を誤魔化すことが得意だったこととも少なからず関係はあるのだろうけれど、私はもう自分の感情に忠実に生きることに決めたので、彼女の欲望は叶わない。彼女が髪の毛を引っ張ろうが勝手に携帯を弄ろうがお金を取ろうが私は何ら反応を見せないので彼女が私に見ていた/私が彼女に見せていた幻はもう無いのだ。彼女が私に求める欲望は切り捨てて良いものだと私は判断した。彼女はいつも笑っている私が好きだったのではなかった。彼女が本当に好きだったのは"自分が優位に立てて、日々自尊心を満たしてくれる誰か"だったのだ。そういった精神を私は卑しく思う。そんな卑しさのために私が自分の感情に嘘を付いてまで彼女に尽くす必要はない。彼女は話続ける。私はそれをぼんやりと眺めていた。