きっと、いつかの物語

素敵になればいいね どんな未来も

実況動画に縁の無かった人間が軽やかに堕ちました

〇〇の主役は我々だ!のお国に入国した話(と、そこに至るまでの経緯やら緩いステマやら自分用ログやら何やら)

 

約1年前、論文かよ⁉︎と思うほどの長いお勧め実況動画リストを友人から貰った私は、そこで初めて我々だ!と出会った。以前から話は聞いていたのだが(色んな実況者の話をしては1人で盛り上がってたから面倒でなあなあに聞き流していた。)リストを見せられた時は、面倒だけどこんな労力を割かれたら見るしかないよねHAHA!と思い、テンション低めかつ期待もせずに見始めた。

 

 

  • 初めての動画

【Minecraft】マインクラフトで攻城戦やってみたpart1【マルチプレイ】 - YouTube

youtubeにあるマイクラ攻城戦。鬱キャッスルとは…?と思いながらも、リストの中で名前的に面白そうだな〜と思って見ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めっっちゃ面白いですねこれ!??

 

開始から1分30秒までの時点で撃ち抜かれた。オープニングすごく格好良い。普段から革命の前夜とか騒いでる私の心をゴリゴリと削ってくる。(このフレーズが歌い出しの歌をKAT-TUNが歌ってるゾ!気になる人はRAYって検索してくれると私が嬉しい!)こういう悲壮感漂う壮大な音楽大好き。鬱キャッスルの俯瞰画面。お城大好き人間、感動。オープニング、最高です!

からの

「来てるぞ全員。左2右3!」

 …なんですかこのデキル男感。トントンさんの第一発声から唸った。冷静な現状解説。予備知識も無しに見てる私にはとてもありがたいです。

そして

「めっちゃ来てる…これもうアカンな」

!?!!??!??

鳥肌立った。鬱先生…?という方の声がえげつなく格好良い。艶があって色気があってアンニュイな感じで…素でこんなにヤバい人は恐らく居ない。更にオープニングの編集者文字を思い出す。(編集:鬱先生)

仕事が出来る。(確信)

ここから鬱先生の動向が気になって注目する事にした、そんな記憶がある。

「鬱先生!いつもの場所によろしく」

 ここのトントンさんの喋り方とても好きです。そして言われる前に位置についてる鬱先生ナイス。

・攻城側視点

全員が集まるのを待ってる時に流れるBGMが好きなやつ。鬱先生の編集は凄い。(チョロイ) コネシマさんが撃たれた時にすぐにどこから撃たれたか分かるゾムさん、そんなすぐに分かるの!?と驚いた。

 

「今攻め倦ねいでる状態やと思うわ」

鬱先生の声好き…

 攻城側の塹壕作戦、ゾムさんの撹乱。馬なんているんだ〜と思いながら鬱先生の「これ…撹乱かな」に全力で頷いた。

「そんなもん当たるかよ」ここのトン氏の戦意高めな感じ最高に良かった。

見参するシャオロンさん。まじまじとスキン見たのがここで初めてだったから、この方は皮膚が剥がれて肉と骨が剥き出しになっていらっしゃるの…?と思った。今でもこの謎は残ってるんであのスキンの事知ってる方は教えてください。でもあそこでの抑止力、すごく格好良かったです。あとエマージェンシーシャオロンホール!!とても凄かった!あんな所から奇襲されると思ってなかったからびっくりした…(見て私が思った事を書き殴ってるから一回URL踏んで自分の目で見てね!!)

弓の名前。レーニンシベリア送り大胆な金融政策ボアって…どうなってるんですか…(他にも給料が半分になる弓とか絶対殺す弓とか。ネーミングセンス)

ロボロさんの第一印象がフォント(あいつちょろいぞ)のせいでヤクに手出してる怖い人だった。実際はそんなことは無かったです。どうもすいませんでした。ロボロさん、アラル海の良いお兄ちゃんだよ。

 

 

攻城戦を見終わって、面白い!!と思ったので貰ったリストの我々だ!欄にあった動画をふわふわと消化し始める事にした。今から私が見ていった動画順にステマ( )してくよ!!

 

  • 新しい発見

都道府県の主役は我々だ!part1 - YouTube

我々だ!メンバーが各都道府県の長となって全国統一を目指すゲーム。オスマンさんの口撃というものがとてもよく分かる。しょっぱなのグルッペンさんのお言葉に注目。

 

これがめちゃめちゃに面白い。ゲーム画面自体は地味で何をやっているのかイマイチ分かりにくいものの(予備知識も無しに見始める人には分かりにくいが、実際色々知ってから見ると本当に楽しい。だけど、何も分からないまま見た私がめちゃくちゃ楽しんだ。←ここ注目ポイント)成される会話がすっごく面白い。頭良い人たちの会話ではあるんだけど、万人を惹き込む事が出来るユーモアがあると思う。そう思う程面白い。あとは各都道府県の特産品とかも学べるよ!この動画辺りでメンバーの方のキャラクター像をなんとなく掴み始めた。世界観が面白いだけでなく、会話までも面白いのか…と新たな発見だった。これもOPがとっっても格好良いので見てほしい。見て

 

Minceraftの主役は我々だ!part1 - YouTube

友人からは超大作と言って勧められた。我々だ!メンバーが2つの陣営に分かれ戦争してる動画。

 

OPがすごい!OPが最高!!とにかくOPを見てくれ!!!OPが最高だ!!!Part1とPart2のOPが個人的には大好きです。超にわかのに見た記憶しか残ってないからあまり言えないけど、頭脳戦好きな人とかにはお勧め出来ると思います。後、チームぶたまみれとチーム病原体の温度差とかも結構見てて楽しい。綺麗なスターリンの粛清があった事でも有名…だと思います。うん。OPだけでもよいから、見て。

 

  • Hoiを見る

【HoI2】悪友たちと本気で戦略ゲーやってみた【マルチ実況】 - YouTube

Hoi系は全体的にグル氏がとっっても楽しそうなのがセールスポイントです!私はそれくらいしか言えない!!

 

都道府県と同じようにゲーム画面自体は地味です。ここでもやっぱり言語能力の高さが伺える。Hoiは戦略ゲームだと思っているので、各メンバーの動きが見ていてとても楽しい。

・関連

【HoI2】友人たちと本気で宇宙人と戦ってみたpart1【マルチ】 - YouTube

メンバーが各国の首相となり国を動かし、地球にやってくる未確認生命物体を協力して倒すという設定の動画。普段戦い合いばかりしてる人達が果たして協力出来るのか…

 

鬱先生がめちゃくちゃ面白いから見て(迫真)会話の切り返しの良さを痛感した動画。ユーモアを含めて喋る事に全体的に長けてるグループではあるんだけど、話題を引き寄せて発展させて物凄い速さで爆笑まで持っていく事に関して鬱先生は超が付く天才だと思う。

 

  • 軽率にTwitterアカウントを作る

 元々オタク専用アカウントにいたのでTLに動画の感想垂れ流しても迷惑なだけかな…という思いと、ここまで来たらいっそのことハマってしまえ!全力で楽しめ!逃げれなくしてやる!自分よ!!というガッツで我々だ!アカウントを作る。これで沼にハマる準備は整った。

 

  • ゾムさんが気になる

【L4D2】感染者の主役は我々だ!part1【8人プレイ】 - YouTube

 感染者(グル氏、トン氏、シャオロンオスマン)と生存者(ゾムさん、コネ氏、鬱先生ロボロ)に分かれている。会話も面白けばちょっと最後はドラマティックな展開になっているので是非見てほしい。堕天使も見れるよ!

 

ゾムさんが格好良いよ〜!!冷静に生存者を導くリーダー、ゾムさんにひたすら格好良い…!!ってなる動画です。2丁拳銃のゾムさんは見るべき。ゲーム設定の話だけど、2丁拳銃をクロスでセットするのほんとにズルイと思う。この動画はグルッペン氏の無邪気な声で「鬱先生ファンです!サインください!」が聞けるので良いです。その後の「サイン貰えなかったンゴ…」「銃弾とか貰ったンゴ」「サインくらい寄越せよなこのクソ生意気実況者が」(ニュアンス)って会話の流れもとても面白い…そして我らが鬱先生がまたやってくれる…「開幕ROCK出来るやん」「ROCK ATTACK!!」銃を捨て、対ゾンビとの闘いでROCK(ギター)を選んだ漢、最高に面白いです。本当にお勧めだからマジで見て… 最後のコネ氏が言う「お前だけが頼りだ。お前を……生き返らす!は鳥肌もん。あの一言だけで一本の映画を観た気分になりました。簡潔に言うと、泣きました。L4D2の事になると永遠に喋りだす性質なのでここから先は割愛。絶対見て。マジで見て。

 

  • ゾムさんがやっぱり気になる

 まだよく知らないしかつんがいるからな…(我が軍は出航したのだ。いつか時代を塗り替えるだろう。⚠︎充電期間)と思って、暇な時だけ動画を見ていた私の元に新シリーズがやってきた。ゾムークである。この動画が私を更に我々だ!へと惹き込むことになる。

【Minecraft】マイクラで核兵器の研究所に潜入!?【複数実況プレイ】 #1 - YouTube

我々だ!の中で、味方最大の脅威と呼ばれるゾムさんが、ロシアが鳥取砂丘に建造した核研究施設からウラン114514(読み:ウランいいよこいよ)を全て奪取する事が目的という設定の動画。youtubeにあるから是非見てね!

 

ゾムさん格好良い…1人で闘ってるクセに最初っから残り1つ!の所まで行ったよあの人…1人とか普通に無理なんじゃないか…?と思っていたんだけれど、予想を遥かに上回る結果に衝撃を受けた。それから暫くTwitterでゾムさんについて喋りまくってた。その時に優しいフォロワーさんが色んな事(ゾムさんのマイクラの移動速度は異常なくらい速いとか)教えてくださった。ありがたいです。そして、回を重ねる毎に表れるゾムさんのサイコパス味よ…!(主に笑い方) それと名言。「不人気に口無し」とか「コネシマはよく眠っているよ」とか「見えない敵に怯えてな」とか…颯爽と人を眠らせては残してゆく一言がかっこいいしゾクゾクする。堪らない。TLにもゾムさんのサイコ加減を讃えるツイートが沢山流れてきて毎日愉快だった。あと最終回のおまけがすごく面白いので見て。

 

  •  余談(?)

携帯を買い換える事になったからTwitterのデータ移行をしなければならなくなった。初めてだからデータ消えて終了かもしれない…そしたら新しいアカウント作ってもう一度やり直すのか…このアカウント好きだから嫌だな〜と思いつつ、名残惜しくてTLを眺めてたら通知が来た。

 

 

「ゾムさんからフォローされました」

 

???

!?!!!??!!?!???

 

 

 

ゾムさんからフォローされた!?

ゾムさんからフォローされた!!?

ゾムさんからフォローされた!!?!!(このタイミングで…)

 このアカウントを絶対に諦めないで復活させよう…と心に決めた瞬間でした。あの時ゾムさんからフォローされていなかったら今ここに居ないかもしれない。

 

  • 総統を尊敬し始める 

自習時間にどうも集中出来ずなんとなしに総統グルッペン・フューラー氏のツイートを遡り始める。

これがいけなかった…

グルッペンさん、今年の目標を宣言していました。たったそれだけの事だと思われるかもしれないけど、やりたい事が分かり易い。数多の人間を率いる人が明確なビジョンを持ち且それが支持する側にしっかり伝わるのって、簡単なように見えて案外難しいことだと思うんです。だからすごく感動した。彼が沢山の人に崇拝される意味がとてもよく分かった。(纏まらないからちょっとここで切り上げるゾ。)

 

  • 二次創作というものを見てみる

 ファンの方が作る二次創作、と言われるものを見てみた。うわ〜自分こういうの大好き!!と思った。なんとなく作品の世界観がより深まった感じがして、語彙力の限界地であるしんどいが連発する状態に入るからリアル天国。(これに関しては解釈違いで何やら何やらがあるけどヤク中とポエマーの狭間で生きてきた軍のオタクはこう言うのすごく好き!毎日ガンギマリですね!!)

 

我々だ!はメンバー同士とても仲が良いと思っています。(Twitterとか)メンバーから見たメンバー像とか教えてくれたりするんですけど、是非検索して見てほしい。あんなん萌えの塊が過ぎる。又、お互いが自分の思想を持ち(コミックフラッパーって本で漫画化されてるよ!初回の付録は"政治思想診断クリアファイル"という我々だ!らしいとち狂った付録でした。最高だね?)国の肥満対策、トロッコ問題などのギロンなんかもやってます。【新企画】ギロンの主役は我々だ!前篇【メタボ政策】 - YouTube(これも面白いから見てほしい。生き生きするグルッペンさんに、心無いと言われるコネシマさんペラさ全一、大本営(【Hoi2】大本営マルチpart1【実況プレイ動画】 - YouTube)を彷彿とさせる鬱先生殺さない選択肢を選んだものなら?がコメントに飛び交うゾムさんギロンを面白い可笑しくしてくれる大天使・トントン何とも言えない大学の教授(退職済)のエーミールさんエミさんのカラー無かったからオレンジで代用…で互いの思想をぶつけ合ってるの最高だから)

 

 【Hoi4】中国マスターを決めてみたpart1【5人実況】 - YouTube

 (鬱先生コネ氏ゾムさんトン氏グル氏で中国統一を目指すゲーム)

 

大爆笑不回避の動画。鬱先生とゾムさんの面白さが振り切れてる。毒素(トントンとグルッペンさん二人の愛称)が切れ味鋭い会話を繰り広げ、私が泡を吹いた動画でもあります。何があっても見てほしい動画。

 

 

 

 

 

さて、これまで絶対にハマる事ない、と思っていた文化に触れて惹き込まれあっと言う間に入国した話を書いてきました。動画を見て単純に惹かれ、メンバーの方にフォロバをしていただいたり、周りの方に色んな動画をオススメしていただいたり、二次創作を見て震えたり、総統のツイートを見て感動したり、彼らの関係を邪推したり(これがタブーの方もいらっしゃると思うけれどこう言うの大好きな人間なんです。宗派が違ったら許してクレメンス!⚠︎すぐ宗教に例えるの私の良くない所です。)と、色々な経緯をタイミング良く辿ってきた訳ですが、中でも私が我々だ!に魅せられた主な理由は総統のツイートとメンバーの人間関係の邪推(本当にすいません…)だと思います。

人が夢を掴む瞬間を、叶えていく軌跡を、美しい、と感じる私にとってグルッペンさんはとても素晴らしい方でした。自らのやりたい事を叶えるために努力して、色んな人を巻き込んで、仲間と築いてきた歴史を塗り替えていくのを見せてくれて、そんな瞬間に立ち会えて本当に幸福だなあ、と思います。この方ならきっと終わらぬ闘いを、果てぬ輝きを魅せ続けてくれるだろう、と期待しています。彼等は自分達を超えてゆくのです。塗り替える歴史も、破る記録も、時代を抱くのも、全て彼らです。なんたって主役ですから!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇の主役は我々だ! 超オススメだからみんなチャンネル会員なって!!(ド・ストレート)

切り捨てて良い欲望

「私ね、結構めんどくさいよ。誰かが話しかけてきたらウザいってキレるし逆に来なかったら来なかったでなんで来ねえんだよ!ってキレてその人とは一生バイバイだもん。」このように目の前の女性が話すのを私は聞いていた。正確に言えば、聞いているフリをしていた。彼女はクラスメートであり、かつて私が大切にしたいと思っていた人であった。しかし私はもう彼女のことを大切にしたいとは思っていない。「好きな人には私のことずっと考えててほしいし、私のことでずっと悩んでてほしいもん。」と言うところの彼女の、この手の話はこれで4回目だ。そして今彼女がこの話をするのは最近の私が冷たいから、"これ以上私を良い気持ちにさせてくれないんだったら関係を切るよ"といった警告なんだろう。彼女はこう言えば私が自分の意のままに動くと思っている。それは以前の私が他人の欲望を読み取り、自分の感情を誤魔化すことが得意だったこととも少なからず関係はあるのだろうけれど、私はもう自分の感情に忠実に生きることに決めたので、彼女の欲望は叶わない。彼女が髪の毛を引っ張ろうが勝手に携帯を弄ろうがお金を取ろうが私は何ら反応を見せないので彼女が私に見ていた/私が彼女に見せていた幻はもう無いのだ。彼女が私に求める欲望は切り捨てて良いものだと私は判断した。彼女はいつも笑っている私が好きだったのではなかった。彼女が本当に好きだったのは"自分が優位に立てて、日々自尊心を満たしてくれる誰か"だったのだ。そういった精神を私は卑しく思う。そんな卑しさのために私が自分の感情に嘘を付いてまで彼女に尽くす必要はない。彼女は話続ける。私はそれをぼんやりと眺めていた。

彼女は何を望んでいたのか

先輩、サクラの事、どう思います? ぼうっと歩いていると後ろから追い付いた後輩に声を掛けられた。私は怪訝な表情を浮かべ、どうって?と聞き返す。こういったものは大抵が陰口を言いたい場合とおちょくりなどで好意的な言葉を聞きたいという2つのパターンであると思っている。彼女は後ろを何度か振り返り声を潜め、どうってあの、ほら、嫌じゃないですか?と聞いた。私はサクラに関して嫌だと思ったことが無かった。確かに価値観は違うがお洒落に気を遣い、甘いものが好きで、自撮りなどをよくする、そんな若い女の子だと思っていただけだった。そしてそんな彼女を可愛いと思っていた。でも違うらしい。聞けば、音楽を聴きながら挨拶をする、チャラチャラしていて何一つ真剣にやろうとしない外見重視の性格が嫌だ、と言うのだった。私は彼女の話に賛同出来なかった。それらを話す彼女の言葉には嫉妬や羨望、劣等感が渦巻いているように思えてならなかった。羨ましかったのだろう、可愛くて沢山の男の子と仲が良くて少しだらしなくしていたところで傷一つ付きやしない彼女が。悔しかったのだろう、自分がどんなに頑張っても手を抜いてる彼女に追いつけない事が。気持ちは分かる。私も昔はそういったものに捉われて心が廃れた時だってあった。だけど、そうやって裏で仲間を作って自分を安定させようとする事が一番自分と彼女を遠ざける理由というのにどうして気付けないのだろう。彼女の話は一見正しい事を言っているように聞こえる。だけどそれは違う。彼女は自分の感情をそれらしい出来事の下に隠してサクラを陥れようとしただけなのだ。こうした事はとても多い。世の中には自分の感情を理論的に組み変えて正しい事を話しているように見える人は沢山いる。そしてそれに賛同する人もとても多い。

結局、サクラはいなくなった。彼女が裏で作ったグループからの嫌がらせに耐えられなかったと聞いた。数日後、彼女が私の所にやって来て一言、こんな筈じゃなかったんです。と言った。私は正直驚いた。なぜなら彼女はサクラに消えて欲しいと思っているのだと感じていたから。私は心の中で語りかける。暴力が一番美しいと言われるのと同じように、負の感情で結び付いた人達はとても強いよ。けれど、そこに齎される効果というのは、ほんの少しのものなんじゃないかな。そして、この結末はあなたが持ってきたものだよ。あなたは何を望んでいたの?と。

独裁政治のような、幸せの統一化について

変わるんだなぁ、とふとした瞬間に思った。少し前まで私は、みんな正しくラリっていれば気楽に生きていけると考えていた。そして私はそれを実行していた。面倒な事はどうでも良いと投げ出し、好きな物だけに打ち込み、いつも脳内を麻痺させていた。私の周りには気が短い人が多かった。ほんの少しの些細なことでイライラし、表情や態度にそれが表れるような人が沢山いた。でもそれは珍しい事ではないのだろう。私は沢山の物事を経験してその事を理解した。もっとみんなアホみたいにいれば幸せなのにね、と言ったら友人に、あんたってそんな酷い人だったんだ、うわー最悪。こっわ!と言われてしまった。私は最初それが理解出来なかった。私にとってはその考えが一番素晴らしくて良いものに思えていたから。どこが最悪なの?と聞くと、それって幸せの統一化だよ。あんたは人の幸せを勝手に枠に押し込んで決め付けてるんだよ、独裁政治。と言われた。独裁政治、と私は反芻した。友人は、そう。独裁政治。と言った。なんだかその単語は私の心にザラリとした感覚を残した。でも私は、彼女が言ってる事は間違いだと思った。

それから、私は忙しくなった。自分には全然優しくなれないし、可愛がろうとも思えないし、スケジュールは埋まっていく一方だし、体調を崩しても休みは無いし…といった具合に。そしてある時に言われた。忙しいのは幸せな事だからね、この有り難みをちゃんと理解しておくのよ。と、私はひどく怒った。それはあなたの幸せであって、私の幸せでは無いし、それはあなたの感性であって私には当てはまらない。こんなのは独裁政治だ。と思った。そして過去の対話を思い出して気付いた。ああ、なんて未熟で浅ましく恐ろしい事を言っていたんだろう、と思った。友人が言っていた事は正しかった。私は自分の物差しで他人に幸せを押し付けようとしたのだった。全く酷い事だ。でもそれはこの世界にはまだ沢山あるんだろう、と思う。自覚していないだけでまだ沢山あるんだと思う。別にそれを全て見付けてどうこうしようとは思わない。けれども、それで苦しんでる人が居るのなら言ってあげたい。それは、あなたの考え方であって人に押し付けるものでは無いよ。そしてそれは独裁政治と大して変わらないし、そんなのは、とっても酷い事だよ。と。